top of page
検索

音楽業界の3つの課題

  • 執筆者の写真: MAP Re:
    MAP Re:
  • 2025年8月25日
  • 読了時間: 7分

更新日:2025年9月2日

ree

こんにちは、阿部です。

私は、大手メジャーレーペル会社のレーベルプロモーションとアーティストマネジメントの両方に長期に渡り関わってきました。TRFというユニットの初代マネージャーをはじめ、浜崎あゆみさんを筆頭に数多くのアーティストにサポートしてきました。

また、夏の風物詩となったa-naationという大型野外音楽フェスにもプロデューサーとして関わってきました。


現在は、アーティスト支援を行いつつ、地方発信型野外音楽フェスONE+NATION music circusという音楽イベントを運営しています。


この記事では、これまでの経験を通して得た知見をもとに、「音楽業界の3つの課題」についてお伝えしていきます。


この記事は、

・現在、音楽活動をされているアーティストの方

・すでに活動しているが、将来や方向性に不安を感じている

・SNSやプロモーションなど「音楽以外」の要素に悩んでいる

・メジャー or インディー問わず、“生業としての音楽”を真剣に考えている人

・音楽大学や専門学校に通っている学生のかた

・本質的なアーティスト像を学びたいと感じている

などに向けてお話をさせていただいています。


長年、音楽業界に携わる中で、今の音楽シーンには大きな変化と同時に、避けて通れない課題があると感じています。SNSや配信サービスの普及によって音楽はより身近な存在になりました。しかしその影響で、かつての中心であったCDビジネスは崩壊を迎え、アーティスト自身も新しい力を求められる時代になったのです。


その中でも特に大きな課題は3つあります。


第1に、アーティスト自身によるセルフプロデュースの重要性。

第2に、音楽アーティストを育てる仕組みの必要性。

第3に、「音楽アーティストが持続的に活動できる環境づくりの必要性」

これらの課題について、順を追ってお話しさせてください。


*1つ目の課題:「アーティスト自身によるセルフプロデュースの重要性」

かつては、メジャーレーベルに所属しなければ音楽を世に発信することは困難でした。

しかし現在では、SNSなどの登場によって、誰もが手軽に情報発信できる時代になりました。動画や楽曲を含め、自分の音楽を自ら発信できる環境が整い、多くのアーティストがそれを活用しています。


けれども、本当に多くのアーティストが輩出されたでしょうか?という問いが浮かびます。たしかに、楽曲が「バズる」現象は増えました。しかし、その先に「アーティストとしての確立」があるかというと、そうではないように感じます。



楽曲は一時的に広がっても、アーティスト本人の存在感や物語が伴っていなければ、長く支持されることは難しいのです。かつて音楽業界では、ヒット曲を生み出すこと以上に、アーティスト自身の人間性や世界観を丁寧に伝え、その存在を育てていくことに重きが置かれていました。


アーティストの内面や考え方、その人自身の魅力を、音楽とともに発信すること。

それが、何十年も音楽活動を続けていく“本物のアーティスト”を生み出すためには不可欠だったのです。


しかし現在は、楽曲の流行やバズりにばかり注目が集まり、アーティスト自身の魅力やメッセージがおざなりにされているように感じます。


本来、音楽と共に“アーティストという存在”を広げていくためには、自らをどう表現し、どう発信するかというセルフプロデュース力が欠かせません。

つまり今は、「音楽をつくる」だけでなく、「自分自身を伝える」力もまた、アーティストにとって重要な時代なのです。


そのためには、セルフプロデュースとは何かをしっかりと理解し、戦略的に自分を表現していく姿勢が求められています。


*2つ目の課題:「音楽アーティストを育てる仕組みの必要性」

かつてCDが全盛だった時代、レーベルやプロダクションは、アーティストの“原石”を見つけ出し、その可能性を信じて時間と労力をかけて育て上げていました。


しかし、CDビジネスが崩壊し始めた頃から、若いアーティストへの育成の仕組みも同時に衰退してしまったと感じています。


現在では、SNSのフォロワー数や動画の再生回数、チャンネル登録者数といった「数字」が、メジャーデビューや業界での評価の指標となっています。「数」を持っているかどうかで判断され、数があるアーティストが“青田買い”されるそんな構図が当たり前になっているのです。


一方で、アーティスト自身にも課題があります。レーベルやプロダクションに所属すれば「売ってもらえる」という依存的な姿勢が根強く、自ら成長するための学びや工夫を怠ってしまっているケースが少なくありません。


その結果、売れたアーティストの表面的なスタイルを真似るだけになり、音楽活動の本質を見失いながら、ただ闇雲に労力を費やしてしまっている。そんな状況が広がっているように思えます


では、本当にアーティストが育つ環境とは何か?

ここに、音楽業界が抱える大きな課題があるのです。


*3つ目の課題は、「音楽アーティストが持続的に活動できる環境づくりの必要性」

音楽アーティストとして生きている以上、多くの人が「いつまでも歌い続けたい」「音楽を続けていきたい」と願っているはずです。


ところで、よく「旬」や「ピーク」といった言葉が使われますが、 アーティストにとっての「ピーク」とは一体何を指すのでしょうか?「旬」とは、どのように定義されるべきものなのでしょうか?


アーティストを“商品”として捉えるビジネス視点では、市場との需要と供給のバランスでその価値が判断されます。成長期があり、成熟期があり、そして衰退期がある。


その中で、最も注目され、需要が高まるタイミングが成長期が「ピーク」や「旬」とされているのかもしれません。しかし、ビジネス的な評価軸に当てはめてしまえば、「ピークを過ぎれば価値が下がる」という発想になってしまいます。


本当にそれで良いのでしょうか?

さらに言えば、「ピーク」とは誰が、何を基準に決めるものなのでしょうか?それは事業計画における売上目標の達成でしょうか?それとも、世間的な注目度や話題性でしょうか?

しかし、もしアーティストを「商品」としてではなく、ひとつの事業を担う“起業家”=経営者と捉えるならば、視点はまったく異なります。


一時的な需要や流行に左右されるのではなく、どうすれば自らの活動を持続可能なものにできるかを見据えて、戦略的に生き方と活動スタイルを設計していく必要があるのではないでしょうか。


「需要がなくなった」と感じるとき、それは市場に適応できなかった結果であり、変化への対応を怠ったことの表れとも言えます。栄光の過去にすがり、変化を恐れた結果、時代に取り残されてしまう。それはどんな分野にも起こりうることです。


*有名なダーウィンの言葉があります。


「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一、生き残るのは変化できる者である。」


まさに今、アーティストもまた、ただ「今を生きる」のではなく、“どう生きたいか”を問い、自らの生き方と活動の在り方を選び取る時代に来ているのだと思います。


このように、今の音楽シーンにおいて私から見えてきた課題に対して、何か支援の仕組みを立ち上げられないかと考え、「Re:scale Music Artist Partners(通称:Re:MAP)」をスタートさせました。


Re:MAPでは、音楽アーティストを「一人の起業家」とみなし、実践的かつ本質的な音楽活動の原則をお伝えしています。


各アーティストと向き合いながら、

・ビジョン(どう生きたいか)

・ミッション(何のために音楽をするのか)


を明確に定義し、それに基づく中長期的な音楽活動計画=“事業計画”をサポートします。

さらに、音楽活動に必要なひとつひとつの要素(企画、発信、現場運営、チーム形成など)を実践レベルで行えるよう、体系的に指導しています。

また、Re:MAPではハンズオン(伴走型)*の支援スタイルを採用しています。


私自身が定期的にアーティストの皆さんとミーティングを行い、活動の進捗確認や課題の整理、方向性の修正などを一緒に行っていきます。


音楽活動というのは、実はとても孤独なものです。相談できる相手がいない。背中を押してくれる人もいない。そんな中で、すべてを一人で抱えて進もうとするのは本当に大変です。

だからこそ、一人で戦うのではなく、「共に歩む」というスタイルを私は大切にしています。


目的を共に描き、共に叶えていく。そんな仲間として、一緒に歩んでいきませんか?

ご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。一緒にあなたの音楽人生における次のステージを創りましょう。


Re:scale music artist partners(=Re:MAP)





 
 
 

コメント


bottom of page