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Lady Gaga(レディー・ガガ)に音楽活動を学ぶ。

「Judas」
「Judas」

こんにちは、阿部です。

私は、大手メジャーレーペル会社のレーベルプロモーションとアーティストマネジメントの両方に長期に渡り関わってきました。TRFというユニットの初代マネージャーをはじめ、

浜崎あゆみさんを筆頭に数多くのアーティストにサポートしてきました。


また、夏の風物詩となったa-naationという大型野外音楽フェスにもプロデューサーとして関わってきました。現在は、アーティスト支援を行いつつ、地方発信型野外音楽フェスONE+NATION music circusという音楽イベントを運営しています。



この記事は、


・現在、音楽活動をされているアーティストの方
・すでに活動しているが、将来や方向性に不安を感じている
・SNSやプロモーションなど「音楽以外」の要素に悩んでいる
・メジャー or インディー問わず、“生業としての音楽”を真剣に考えている人
・音楽大学や専門学校に通っている学生のかた
・本質的なアーティスト像を学びたいと感じている

などに向けてお話をさせていただいています。


Lady Gagaの「Judas」という楽曲とPVを観たことがあるだろうか。宗教的モチーフを用いた大胆な表現は話題を呼びましたが、注目すべきはその背後にあるマーケティング的な視点なのです。

Judas (Official Music Video)
Judas (Official Music Video)

実は、Gagaに限らず多くの洋楽アーティストは、作品を発表する時点から「世界市場」を前提にしている。だからこそ、作品づくりもプロモーションも、常にグローバルな文脈で設計されているのです。 


まず、タイトルの「Judas」について触れておきたいと思います。

新約聖書に登場するイエス・キリストの十二使徒のひとりであり、銀貨30枚でイエスを引き渡した裏切り者――それがユダである。このため、「Judas」という言葉は今でも“裏切り者”の代名詞として使われています。ここで注目すべきは「キリスト」という存在です。


キリスト教は世界でもっとも広く信じられている宗教のひとつであり、信者は各国に存在しています。


つまり、Lady Gagaはこのモチーフを使うことで、特定の国ではなく最初からグローバルな共通言語にアクセスしているのです。


そしてPVでは、Lady Gagaはハーレーダビッドソンにまたがって登場する。

その姿は、まるでアメリカの伝説的アウトロー集団「Hells Angels(ヘルズ・エンジェルス)」を想起させる。


Hells Angelsとは、バイクに跨ったギャング組織であり、自由や反逆の象徴として大衆文化に深く刻まれてきた存在で有名です。

しかし、ここで重要なのは、彼女が単にバイクに乗っているわけではないということです。



「キリスト教」という宗教的な文脈に「反逆」というアメリカ的アイコンを重ねることで、Gagaはグローバルに通じ「善と悪」「信仰と裏切り」という強烈なイメージを一気に提示しているのです。


しかし、ここで強調したいのはGagaのクリエイティブそのものではない。

本題はマーケティングである。


彼女の手法をひとことで言えば、「すでに顕在化しているもの」をモチーフにしているいうことです。


宗教として広く知られる「キリスト」そしてアメリカ文化の象徴とも言える「ハーレーダビッドソン」。これらはすでに世界中の人々の頭の中に強烈なイメージを持って存在しています。


だからこそGagaは、その顕在化された市場を巧みに利用し、作品を通じて一気に大衆の共通認識へアクセスしているのです。

この「顕在化された市場」に注目することこそ、マーケティングにおいて非常に重要なポイントであるんです。


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最近、SNSの発展により情報が細分化され、ターゲットへのアプローチが難しくなった、という話をよく耳にします。しかし注意すべきは、細分化されているのはあくまで情報の手段であって、リアルな市場そのものは細分化されていないということです。

むしろ市場とは、「すでに顕在化されている市場」とも言える存在です。つまり、Gagaのように誰もが知っている文化的アイコンや象徴を活用すれば、SNSで情報が散らばっていても、共通の土台に確実にアプローチできるのです。 


では、日本の音楽シーンではどうだろうか。藤井風さんや米津玄師さんは、思想や世界観からクリエイティブに向き合っている。これもひとつの顕在化された市場といえる。


Adoさんは、表面からはわからない内面的なインサイトを掴み、多くの人々が抱く「顕在化された市場」を作品に取り込んでいる。ちゃんみなさんやHANAさんも同様である。

こうしたアーティストたちが、今の音楽シーンを牽引しつつ、世界へと進出していこうとしているのだ。


さらに、優里さんは、顕在化された市場を擬人化することで、自身の音楽をクリエイトしている。単なるテーマやモチーフとしてではなく、あたかも市場そのものが生きているかのように表現することで、リスナーに直接響く作品を生み出しているのです。


ちなみに、Lady Gagaの『Judas』はハーレーダビッドソン愛好家のミーティング(集会)の映像では、意外にもよく使われています。つまり、PVの中で描かれた「アウトロー・バイカー」のイメージが、実際のリアルな市場でも共感され、取り入れられているのです。


こうした事例は、顕在化された市場を捉えることの有効性を示す好例と言えるでしょう

このように、参考になる手本は身近にも多く存在しています。だから、単に「すごい」「雲の上の人だ」と感嘆するだけで終わるのではなく、模倣できる部分は積極的に取り入れてみるのが大切です。


その第一歩として、自身が音楽をやろうと思った原体験を思い出してみましょう。その中には、思わぬヒントや、すでに顕在化されている市場の存在が見えてくるはずです。


私は、アーティストと共創するパートナーシップ型プログラム、「Re:scale music artist partners(=Re:MAP)」を運営しています。


これまで音楽業界の現場で培ってきた経験や実績をもとに、これからの時代に必要な音楽活動本来の意味を知り、継続出来る音楽活動をはじめマネタイズの仕組み作りなど音楽アーティストに欠かせない活動内容を学ぶ事が出来、そして今までの音楽活動がさらに充実のあるものへアーティスト一人ひとりに伴走型で支援していきます。


まずは、無料動画をご覧ください。


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Re:scale music artist partners(=Re:MAP)



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