「過去に生きるアーティストと未来に向けて今を生きるアーティスト」
- MAP Re:
- 8月25日
- 読了時間: 6分
更新日:8月31日

こんにちは、阿部です。
私は長年、大手レコード会社にてレーベルプロモーションとマネジメントプロダクションの両方を兼務し、アーティストの“生業としての音楽”を支える「音楽ビジネスのゼネラリスト」として活動してきました。
アーティスト・マネジメントの仕事は、アーティストのすべての活動に関わりながら、本人の目指す方向と、プロダクションの目的を両立させていくものです。音源リリースの計画から、コンサートの実施、アーティストの「見せ方」を設計するブランディングまで、幅広く手がけてきました。
一方、レーベルは音源(=作品)を世の中に届け、ヒットにつなげるための戦略を練り、宣伝・プロモーションを担います。また、夏の定番イベントとなった「a-nation」では、立ち上げプロデューサーとして企画運営に関わらせていただきました。
その後、独立し、アーティストサポートや地域発信型野外フェス《one+nation music circus》などの音楽イベント運営を行っています。
この記事では、これまでの経験を通して得た知見をもとに、「過去に生きるアーティストと未来に向けて今を生きるアーティスト」についてお伝えしていきます。
この記事は、
・現在、音楽活動をされているアーティストの方
・すでに活動しているが、将来や方向性に不安を感じている
・SNSやプロモーションなど「音楽以外」の要素に悩んでいる
・メジャー or インディー問わず、“生業としての音楽”を真剣に考えている人
・音楽大学や専門学校に通っている学生のかた
・本質的なアーティスト像を学びたいと感じている
などに向けてお話をさせていただいています。
一世を風靡してその後落ち着いてきたアーティストは、今はどこにいるのだろうか?
よく懐かしい曲の歌番組などに出演などしていますが、懐かしい=(イコール)過去の人と思ってしまう。また、懐かしいとは、現在あまり見かけなくなったという言葉にも取れるかな?
「なぜ?だろう。なぜ?あまり見かけなくなったのだろうか?それは、今の時代に合っていない?それともヒット曲が生み出していない?または、今の状況に満足してしまってこれで「良し」と思っている?新しいシーン(時代)に挑戦することを諦めてしまっている?」
シンガーとしてまた、歌手として世間に認められその地位を築いてきたというのに隠れてしまっているように見える。実にもったいないです。
しかし、確かに目の見えないところで動いていると思う。想定されたファンの数に合わせたコンサートを開催したり、ヒット曲を引っ提げて地方イベントに営業出演などメディアには露出はされないけど確かに活動はしていると思う。
しかし、それでは実にもったいない。これは、過去の資産に頼っているアーティストを「過去に生きるアーティスト」と定義してみた。
逆に「未来と向けて今を生きるアーティスト」の定義はどんな機会もきっかけも未来のために活かすということを行なっているのではないかと思う。日々進化している。挑戦している。ということだと思い定義してみた。
では、「過去の生きるアーティスト」についてちょっと話していきたいとお思います。
過去に培ったファンと共に生きる。これはこれは大切な活動だと思う。
その昔、そのアーティストから影響を受けてファンになり、今も尚その恩恵を受けたいと思っているオーディエンスに対して夢や希望と良き時代を思い出させることかはあると思う。
しかし、折角「歌を歌える」という武器があるならばその時代にあった自身の思いや思考を現代に届けてもいいのではないかと思う。既存のファン以外届けてもいいのではないだろうか?「あとは、若者に任せるよ」「自分の時代でない」という思いもあるのだと思うが、
それを言い換えると自分の子供が成人になったということで親という権利、責任を放棄しているのではないだろうかと思ってしまう。「あとは、勝手にどうぞ」と言わんばかりに、
また、確かにアーティストを所属させていると維持費などで収入を上げなければ成り立たなくなる。それを維持することは確かに重要です。しかし、昔の資産を引き連れて営業ギャラで食い繋いでいるだけではもったいない。
例えば地方営業を何かのプロモーションだと捉えることもできる。
新曲リリースするために地方プロモーションという意識で営業案件をまとめて出演すれば一石二鳥ではないだろうか?
また、周年記念と題して企画した事柄も単発の事興しで尻窄み。
この機会を先へ繋げていこうとはあまり思っていないように見える。しかし、この機会をどう活かせるか?で新たな価値が生まれアーティストが蘇ることは十分に可能性はあると思っている。
しかも、今の時代SNSというものがある。情報の発信は昔より楽にはなっている。
アマチュアのアーティストでさえトレンドを意識して日々音楽活動に奮闘し自身の目的の達成を目指している。
であれば、既存ファンがいるのであればもっと気軽に新たな目的に向けてブレークスルーことができるのではないだろうか?と考えるの「目的」がないのか?それとも「叶えてしまった」ということ現在、毎日決まったルーティーを行い思考停止なのかな?しかし、アーティストの置かれている環境にも大きく左右されているとは思う。
面倒を見てもらっているプロダクションやレーベルの意向が強く、なかなか言いづらい環境かも知れない。しかし、自身がやりたい音楽というスタイル・生活が他人が決めるのでなく、自分自身で「目的」を描いて切り拓く「叶えたいこと」を刷新して行ってもいいのだと思う。
自分の人生を他人に任せていいのだろうか?その時々がよければ良いという話ではないと思うかな?未来にむけて今を生きるアーティストは、どんなチャンスや機会を未来にどう反映できるか?活かすことができるかを未来から見ている。
今の世の中を見て、「変えたい」「こうあるべきか」を信条に活動を行なっている。
心に澱んだ思いを解放してあげたいと思い歌を奏でている。
「争い」「差別」「偏見」「競争」の中で生きる意味を伝えている。
これは未来に向けて今を生きていると言わざる得ない。
多くのオーディエンスの悩みや課題を少しても和らげようとメッセージを発信している音楽。これこそ「音楽の力」ではないだろうか? それって、伝える側には年齢は関係ないですよね。自分が辞めると言わない限り続けられることが出来る。
その権利を持っているアーティストは本当にすごいと思うし、誰でもできることではない。その思いにリスペクトすら覚えます。 音楽を奏でることができる人は、逸材であり、特別な存在!音楽は確かに商業ビジネスではあるが、ビジネスには利益追求というだけの話ではない。
現代経営学の父と言われるピーター・ドラッカー氏は、
「ビジネスの目的は顧客を創造すること」とは、「単に商品やサービスを販売することではなく、新たな市場やニーズを生み出し、顧客が求める価値を提供することを意味する。」と述べています。
私は、アーティストと共創するパートナーシップ型「Re:scale music artist partners(=Re:MAP)」を運営しています。
これまで音楽業界の現場で培ってきた経験や実績をもとに、これからの時代に必要な音楽活動設計や仕組みをアーティスト一人ひとりに“伴走型”で支援するプログラムです。
目的を共に描き、共に叶えていく。そんな仲間として、一緒に歩んでいきませんか?
ご興味がある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。一緒にあなたの音楽人生における次のステージを創りましょう。
Re:scale music artist partners(=Re:MAP)



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